
辛夷(こぶし)が美しい。
この季節になるといつもそうなのだが、辛夷や白木蓮の美しさをどうすれば文章で表現できるのかと考えて、ちょっと悩ましい気持ちになる。
光の質量というようなことを考えた。
辛夷の白い花はそれ自体が光を発しているように見え、またその光に質量が存在しているように感じられるのだが、たぶん、こんなことを書いても誰にも伝わらないかもしれない。
やはり辛夷の美しさは文章では表現しきれない。
殺伐とした都会の空に、辛夷はいっときだけ白い花の色を滲ませる。
やがて木々が芽吹き、桜が町を彩る、その前の静寂。
……いや、違うな。なかなか表現できない。難しい。